店主訪問記

2022年08月17日

「竹八漬本舗」竹下 八十さん

店主
(株)竹八
代表取締役
竹下 八十さん

竹八漬の隠れた逸品『奈良漬け』
さがファン限定500g40コ、ついに発売!

 毎日続く酷暑にコロナ第7波…と例年に比べかなり厳しい今夏。おうちショッピングの方も多いのでは?夏真っ盛りの時期に訪ねたのは、佐賀市南部・川副町で90年間のれんを守り続ける『竹八漬本舗』さんだ。直営店舗の「えきマチ1丁目」の名接客スタッフに今まで取材してきたが、今回のインタビューには6年半ぶりに3代目の竹下社長が登場!老舗の雰囲気抜群の本店に初めて足を踏み入れると、人気商品『奈良漬け』発送作業の真っただ中。実際に作業風景を拝見しながら、この数年の移り変わりについて、じっくりお話を伺った。『さがファン』限定で、嬉しい特典もいただいたのでお楽しみに!

Q・お久しぶりですね。最初に伺ったのは2007年『さがファン』が出来て間もなくのことでした。2011年の訪問では「来年80周年ですね」とお話したのを覚えています。
A・それが今年90周年ですよ!もうビックリですよね。老舗ですし、昔からほとんど変わらないロケーションの中、漬物をつくっているので、違和感がないように思われるでしょう。でも、漬物業界では急激でなくともじわじわと変化を余儀なくされています。もちろん、コロナになってからは売り上げが激減、どの食品加工会社も大きなダメージを受けていますが、なんとか今、踏ん張っています。

Q・はい。昔ながらの町並みには懐かしい気持ちになりました。個人的に『竹八漬本舗』さんのファンなので、取材の帰りは駅に寄りますが、前回の取材はコロナ前なんですよね。
A・今は試食ができないので苦戦していますよ。やはり近年のさが食ブームや発酵ブームで全国の人々に佐賀の特産品が知られるようになっても、粕漬だけは実際食べてみないとイメージがわかないようで。たまに一度に何キロも購入されるお客様がいらっしゃるんですが、後で「口に合わなかった、返品できないか」という連絡をいただくことがあります。結局、買った商品は捨てることになってしまって…。また、食べ方を説明したのにも関わらず、「お酒の匂いがキツイので、粕を洗って取り除いて食べた」という意見もあります。

Q・それは悲しいですね…。フードロスになるし、時代に逆行していますよね。全国に多くの漬物がある中、海産物を利用した粕漬は佐賀の特産品で、古くから続く家庭の味です。
A・だからこそ、外に出ていくのがなかなか難しいんだと思います。元々が家庭の味なので、食べ慣れないと続かないですから。だからこそ、時にライバル、時に仲間として、佐賀の漬物会社は手を取り合って頑張っているんですよ。我々、有明海では6社、クジラの軟骨を粕漬にした、玄界灘の「松浦漬」が唐津に2社、それから鹿島の方にも漬物会社があると聞いています。どの会社も時代やコロナの危機にあってもたたむことなく、今、県内では少なくとも8社が確実に古くからののれんを守っています。

Q・ご当地にとっての漬物は、家庭の味ですが、他地域の人たちにとっては“珍味”になりますよね。最初「がに漬」を食べた時は驚きました。「がに漬」も『貝柱』『海茸』の粕漬も私にとっては“お酒”のお供ですが、この頃姿を見なくなりました。
A・「がに漬」がスーパーや土産店の棚からなくなってから久しいですね。うちも今は量がないので売り出してはいません。昔は1瓶500円ぐらいでしたが、今は倍以上の値段になっていますよ。またリアルな話、漁師さんの高齢化が進んで、原料となるカニ・シオマネキ漁や加工が出来なくなってきているんです。もちろん貝柱も海茸もそうです。だから現在は輸入に頼ることが多く、もし「がに漬」で国産のものを見つけたら、レアものですよ。以前から原料不足ではありましたが、現在は漁師、後継者不足が目下の課題です。

Q・現在は『竹八漬本舗』さんの人気の逸品『奈良漬け』の出荷作業の真っ最中ですね。作業場がなんともいえないいい香りに包まれています。奈良漬けは奈良地方の漬物ですが、創業者のおじいさまの代から作られているんですよね。
A・原料が野菜というだけで、粕漬なのは変わりませんからね(笑)。でもうちならではの『奈良漬け』づくりを追求していった結果、この10年ぐらいでヒット商品になり、一度購入されたお客様はほぼリピーターになってくださっています。大和町の農家さんと提携して、瓜を5月中旬から6月にかけて収穫するんですが、今年は暑くて雨が少ないので量が少なかったんです。また雨が多いと根腐れしてしまうので、瓜の生産って難しいんですよ。でも露地栽培のみで育てた高品質な白瓜にこだわっています。白瓜はやわらかくてほんのり甘いのが特徴で、固さが特徴のシマウリは多久地方の漬物として有名ですよ。だから毎年瓜の量に合わせて、完全予約販売(1㎏100個限定)を行っています。第一弾は8月のお盆前に出荷するので、今、作業しながら取材を受けているんですよ(笑)。

Q・『奈良漬け』、おいしいですよね~。『竹八漬本舗』さんの奈良漬けは他とどう違うんですか?
A・まず、添加物を一切使っていません。酒粕に塩と砂糖、この3つのみで漬けています。現在、すべての原料の価格が高騰しているのでなかなか厳しいですが、無添加だけは譲れません。また砂糖の代わりに格安で済む甘味料を入れてもいいんですが、それだと、『奈良漬け』特有のテカリやシワが出ないんですよ。うちは三温糖を使って、独特の甘さを出しています。防腐剤を使っていないので賞味期限は短いですが、美味しさは保証します!

Q・実際、奈良漬けの出荷前の作業を今、見ていますが、その前に長い作業時間があったのでしょうね。
A・そうなんですよ。まず、5月に瓜を収穫してから、樽に瓜を入れて酒粕と塩で漬けます。1カ月も経つと、100キロの瓜が酒粕に漬けることで水分が吸われて、半分以下の40~50キロに縮んでしまうんですよ。それから、砂糖、粕、砂糖、粕、とミルフィーユのように6~7段に重ねて漬けていきます。最終的には30キロほどに縮むんです。そして8月から出荷作業に入りお盆前後には予約していたお客様にお届けします。

Q・手がかかっているんですね~。(スタッフ試食)、う~ん、これは美味しい!瓜が柔らかくて、ほのかに甘さが広がります。やさしい味ですね。よくスーパーで売っている奈良漬けのようにしょっぱくなく、お酒のお供にはもちろん、白ご飯に合いそう!食べ出したらポリポリ止まりません(笑)。これは、ぜひみなさんにオススメしたい!!
A・美味しいでしょう!食べる時、粕は捨てないでくださいね。ビニールに入れて出荷しますが、なるべく空気を入れず冷蔵庫に入れて1カ月以内に食べてください。今回は、この美味しさをぜひ『さがファン』のみなさんに食べていただきたいと思っているんです。

Q・待ってました~!!今まで何度か『奈良漬け』のお話を聞いていましたが、なかなかネット販売できませんでした。これはチャンスですね!!
A・販売数が少なくて申し訳ありませんが、『500g入り40コ限定』で、9月1日からココさがファンで限定販売します!(9月5日から順次発送します)ぜひこの機会に自慢の『奈良漬け』をお試しください!

Q・完全予約限定販売で打ち切ったはずなので、これはうれしいお知らせです!みなさんぜひ、この機会に『竹八漬本舗』『奈良漬け』をお求めください!ほんと、他の奈良漬けとは違いますよ!
A・『奈良漬け』をきっかけに、定番の『海茸粕漬』『貝柱粕漬』などをお好きになっていただけると嬉しいですね。また、贈り物に『竹八漬キューブ詰合せ』もオススメです。実店舗ではばら売り(1個50g・360円)もしていますので、佐賀、九州にお住まいの方はぜひ、佐賀駅構内の「えきマチ1丁目」店にもお寄りください。

Q・コロナ禍でいろいろご苦労も続いていると思います。価格の高騰なども懸念されるところですが、佐賀が誇る特産品・粕漬けは決してなくならないものだと思っています。
A・はい。その通りです。コロナ禍を経て私が感じているのは「酒粕漬けは“売れる・売れない商品”じゃなくて“他にない商品”なんです。つまり、“酒粕漬けは佐賀の文化そのもの”。多くの人々に良さをわかってほしい、と催事に出店したり、いろいろPRの方法も考えたりして、実行してきました。今は「本当に美味しいと思ってくれ、価値の分かってくれる人に確実に届けたい」という思いです。
人の食の嗜好は変わっていくといいます。若い頃は「酒粕漬けなんて…」と言っていた人が今は「うまか~!子供のころよう食卓に出よったばってん、こげんうまかったと知らんかった」と新たにリピーターになってくださる方も多いんですよ。また、お年寄りのお客様が外へ買いに出かけられなくなり、お孫さんが代わりに買って帰り、「これたい、この味たい!もうこの味があれば死ぬまでなんもいらん」と涙したというお話もお客様から聞きました。90年続いた『竹八漬』にはさまざまなストーリーがあります。私はこのストーリーをこれからも紡いでいきたい。その一心で、本物の価値をみなさんに届けられるよう、これまで以上に頑張っていきたいと思っています!

★500g40コ限定!添加物一切なし、通常完全予約限定販売の『竹八漬の奈良漬け』注文はコチラから!


奈良漬け 奈良漬け
丁寧に時間をかけ、酒粕と塩・砂糖のみで漬けた、無添加の『奈良漬け』。毎年6月には予約で完売してしまう逸品だ。柔らかくやさしい甘みのある味わいをぜひ

商品 商品
コロナ禍で売り上げが激減したところ、ギフト詰合せを佐賀ならではのパッケージに包み、販売したところ好評を得たという。「佐賀の土産というとお菓子には勝てないが、その次に手が伸びてくれれば」と竹下社長。オシャレでかわいらしい『キューブ』は、2013年、おみやげ業界でも先駆けて販売した『竹八漬本舗』の代表的な商品

竹八漬本舗 竹八漬本舗
本社近くにある、川副町の本店。昔から変わらない町並みに現れる、白壁やなまこ壁の建物に時が止まったような感覚を覚える

店内 店内 店内 店内
すりガラスの引き戸を開けると、旅館のお土産屋さんのような上品な売り場コーナーが。その奥には広い作業場が広がり、ここで毎年大好評の「大創業祭」が開催されている

駅 駅
佐賀駅構内にある「えきマチ1丁目佐賀」。『竹八漬本舗』の唯一の直売店には、メインの粕漬けをはじめ、あらゆる珍味、漬物がズラリと並ぶ。現在はコロナの影響で試食ができないが、店舗限定のおトク商品もあるのでぜひ足を運んでみてほしい

>> 「竹八漬本舗」の商品はこちらからご購入いただけます。

  


Posted by さがファンショッピング  at 18:06Comments(0)竹八漬

2020年03月11日

「竹八漬本舗」竹下 優子さん

店主
竹八漬本舗
えきマチ1丁目店
竹下 優子さん

漬物は地方の食文化です!
“佐賀=粕漬け”ってご存知でしたか?

 若者の味噌汁離れの話はよく話題になるが、漬物離れも同様。インバウンドの影響もあるが、実は日本のツケモノは海外ではウケていると聞く。ちなみに英語で漬物とは=ピクルス。漬物は日本各地によって個性がある。そして家庭でつくられるものという前提がある。では佐賀の漬物は…?そう、酒粕の漬け物なのである。しかしこの認識が近年薄まっている。なかなか県外でお目にかかれない代物となりつつあるからだ。そこで佐賀の特産物がひしめく佐賀駅構内の「えきマチ1丁目」の『竹八漬』さんの直営店にオジャマした。

Q・1年半ちょっとぶりですね。その間、佐賀駅に来るたびお店に寄っておみやげ買っていたんですけど…ついぞ、竹下さんには出会えませんでしたよ?
A・あら~。私も川副町の工場と佐賀駅の店舗を行ったり来たりしているもので…。『竹八漬』は相変わらず、少数精鋭で日々、酒粕という生き物と向き合って漬物をつくりつづけています。60代~70代のベテラン職人にまじって、私もできることを手伝ったりしているんですよ。

Q・やはり、まだ工場に入ると香りで酔っぱらうんですか(笑)?お酒が苦手でしたよね。
A・これが、克服しつつあるんですよ!本社時代も含め、今年で『竹八漬』歴も18年目となりますが、不思議なことに全国的に有名な『奈良漬け』と同じですね。独特の酒粕の香りに慣れてきました。『竹八漬』の人気商品のひとつ、『奈良漬け』は、6月に瓜がとれたら、私も工場で毎日、瓜をカットし、種を出して、塩漬けをする、の作業の繰り返しです。こうやって人気商品ができていくのだな、と思ったら苦手意識が消えていくんですよ!今、『奈良漬け』は在庫を切らしていまして…ファンの方には申し訳ない限りです…。

Q・今回は、酒粕漬けが「佐賀の漬物だ!」「佐賀の食文化だ!」と改めてPRしたくてお訪ねしました。
A・ありがとうございます。外から佐賀を見ないとわからないのかもしれませんね。私も多分、お酒が苦手だからこそ、自分なりにどうやってPRすればいいかを考えることも多かったんですね。だからこそ、今店頭に立っていられるんだと思います。
酒粕漬けは全国にも多々あります。しかし、佐賀ならではの粕漬けは独特で、全国的には唐津の松浦漬さんが有名ですよね。『さがファン』をご利用の方はご存知だとは思いますが、佐賀には荒々しい外海、玄界灘と、穏やかで独特な生態系を育んできた有明海があります。加えて米どころでしたから、今、全国、いや世界で話題になっている、日本酒という大きな特産品があります。よって、お酒づくりから出る酒粕を使った漬物づくりが古く、江戸時代から行われてきたのは必然だったと思います。

Q・ウミタケなどの貝類、貝柱を粕漬にしたのが始まりですよね。またクジラ漁で盛んな唐津方面の玄海灘では、クジラのナンコツを粕漬にしたんですよね。
A・そうですね。一般的に「松浦漬」とか「玄海漬」とかいわれる商品は、玄海灘地域の特産品で、クジラのナンコツを酒粕に漬けた漬物です。

Q・現在は同じ佐賀県でも、佐賀と唐津ではもともと違う藩でしたからね。文化も経済も言葉も、人々の気質も少々異なりますよね。これって今でも言われていることで…。
A・私ども『竹八漬』も今年創業88周年になりますからね。佐賀の海といえば、有明海という場で成長してきました。でも、気付かれました?今、店頭に「松浦漬」「玄海漬」の缶詰が並んでいるでしょう?もう佐賀全体で酒粕漬け文化をPRしていかなきゃという考えで、玄海灘の商品も置くことにしたんですよ。

Q・おお~。手を取り合って盛り上げていくということですね。やっぱり、酒粕漬けは若者に受け入れられないのでしょうか…?おっと、『クリームチーズ大吟醸粕漬』なるものを発見!
A・やはり、そこに来ましたか(笑)。オシャレでしょ、このパッケージ。『クリームチーズ大吟醸粕漬』はオーストリア産のクリームチーズを、日本酒の中でも一番香りの高い大吟醸の酒粕で一枚、一枚、丁寧に付け込んだ商品なんです。うちのオリジナルではありませんが、伝統の粕漬を現代風にアレンジしたもので、若い人に興味を持ってほしいという一心で今、イチオシでPRしているんですよ。

Q・(特別に試食…)、う~ん!これは赤ワインに合いそう!そもそも、酒粕漬けもクリーミーでチーズもクリーミー。しかも発酵に次ぐ発酵…絶対売れますよ!
A・ヘルシー志向で現代にマッチしていていいですよね!発酵ブームですし。うちのお客様はやはり60歳以上がほとんどで…。前も言いましたが、若い方は佐賀県内でも酒粕漬けに触れることがないですね。店頭にいらっしゃるお客様もネット通販『さがファン』で注文されるお客様も、ご両親に頼まれて…というお客様が多いんです。

Q・これからはPRの方法が課題になってくるでしょうね。やっぱり、一度食べないとわからないと思うんですよ。いくら文字や画像でPRしても…。
A・そうですよね。だから店頭での試食を毎日コツコツと続けています。できれば、ホテルや居酒屋のレストランメニューに加えていただくようにしたり、『クリームチーズ大吟醸粕漬』をメインにすえたイベントを展開し、『竹八漬キューブ』などを若い世代をターゲットにしたり…とにかく伝統を引き継いでいくべき若者にPRしていく仕掛けが今後は必要だと思っています。

Q・そうですね。私ももどかしいです!(※さがファンスタッフ、全員左党)こんなにお酒に合うアテがあるのかと最初は驚きました。
A・佐賀の年配者は、お酒のアテというより、ごはんのおともという方が多いんですよ。 だから、お酒が苦手な方にもPRできる要素も持っています。あとはシチュエーションですよね。ワインに合わせて、とかこういった料理に合わせて…など、私たちも頭を柔らかくして、PR方法を考えていきたいですね。

Q・料理に使ってもいいですしね。西京焼とか全国区ですし。
A・『魚粕漬(さわら紅さけ)』からスタートしてもいいかもですね。その際は焼く時に気を付けてくださいね。粕漬けの魚はすぐ焦げて、酒粕の味が飛んでしまうので、ホットプレートを使うといいですよ。

Q・『竹八漬』さんは今年創業88周年ですよね。これだけ歴史があるのに、知名度、認知度が…。今年はバーンといきましょうよ。
A・実は長い歴史があるのに、佐賀の酒粕漬けは知名度がまだ低いんですよね。佐賀土産にいただいたのはいいけれど、食べ方がわからず水で酒粕自体を全部洗ってしまった、という話も聞いたことがあるんです。あと、やはり量が多くて腐らせてしまうなど…。悲しくなってしまいます。

Q・もったいない…もったいなさすぎる!(さがファンスタッフ一同)『竹八漬』は佐賀の食文化そのものですよ。どんどんPRしていきましょう!
A・そうですね!まずは県内にいらっしゃる方、出張で佐賀にいらした方に試食をコツコツ試食を勧めています。コリコリッとした食感で甘辛い酒粕に漬けた『海茸粕漬』が人気で私としてもイチオシですね。県外や初心者の方には『貝柱粕漬』が好まれる傾向にあります。たいらぎ貝がモッチリとやわらかく、甘めの酒粕とからんで、海茸よりもソフトな味わいなんです。

Q・(またもや試食…)。う~ん、やっぱり『海茸粕漬』のコリコリ感がたまりません!
A・そうでしょう!やはり、王道ですよ、海茸は!佐賀県内の方だけのご案内になってしまいますが、ちょっとしたキャンペーンを3月13日(木)~3月22日(日)まで開催します!『竹八漬3種袋詰合せ(貝柱110g、海茸110g、はがくれ150g)』1,404円のところ1,296円でご提供とお安くなりますので、県内の方や佐賀駅をご利用予定の方はぜひ、お店にお立ち寄りください!


店舗店舗
明るく開放的な雰囲気の、佐賀駅構内にある「えきマチ1丁目佐賀」。『竹八漬本舗』の唯一の直売店には、メインの粕漬けをはじめ、あらゆる珍味、漬物がズラリと並ぶ

クリームチーズ大吟醸粕漬クリームチーズ大吟醸粕漬
直売店イチオシの『クリームチーズ大吟醸粕漬』(648円)は、酒粕に苦手意識を持つ方のイメージをくつがえすNEW FACE!ぜひ試していただきたい

試食試食
店頭では試食ができるのがうれしい。竹下さんや熟練のスタッフたちが、好みにピッタリ合った商品をすすめてくれる

キューブキューブ
すっかり『竹八漬』の顔となったキューブ。『さがファン』では9種詰合せのみの提供だが、直売店では1つから購入可能。お値段も300円代と手ごろで、パッケージもかわいい。

竹八漬竹八漬
佐賀くらべ日本酒粕漬はかり売り
むつごろう蒲焼の甘露煮・はがくれ漬あみ漬・塩辛
工場直送のフレッシュな粕漬の数々をはじめ、『むつごろう蒲焼の甘露煮』『あみ漬』など有明海の恵みたちが並ぶ。『いか塩辛』『たこ明太子』などお酒のおつまみにピッタリな商品も手ごろな価格でズラリ。もちろん今、全国的なさがん酒も「佐賀くらべ」という飲み切りサイズ(180ml・510円)で販売中

工程1工程2
酒粕は生き物。自社地下タンクで酒粕を熟成させ、その後素材と合わせ漬け込む。季節によって酒粕の熟成期間は1カ月~約3カ月と変わるが、常に安定した味を供給している。良い酒粕は最初白色をしていて、ピンク色へ変わる。ダメな酒粕は赤くなり、やがて黒っぽくなる。店舗には工場から毎朝酒粕が運ばれ、新鮮な商品を手に入れることができる

本社工場
川副町にある、地下タンクのある工場併設の本社。ここで銘酒酒粕を80余年の経験と熟練の技で発酵させた酒粕が生まれ、珍味粕漬けとして全国の食卓へと運ばれていく

>> 「竹八漬本舗」の商品はこちらからご購入いただけます。

取材:森泉敦子

  


Posted by さがファンショッピング  at 14:39Comments(0)竹八漬

2018年06月01日

「竹八漬本舗」竹下 優子さん

創ギャラリーおおた 副島真一さん
竹八漬本舗
えきマチ1丁目店
竹下 優子さん

有明珍味から漬物全般を網羅!
攻めの姿勢で挑む86周年キャンペーン

 「昭和初期、自然豊かな有明海を背に大八車で駆け抜ける一人の男がいたー。その名も、竹下八郎、十七歳。」佐賀出身の方なら懐かしく響くであろう、『竹八漬本舗』CMのフレーズだ。今年で創業86周年。常に先を読む才覚をもって、初代・八郎は息子、孫へとバトンを繋いできた。有明海の環境汚染により、いち早く原料を輸入、広告にも力を入れた2代目から引き継ぎ、現在、3代目が若者の漬物離れを課題とし、伝統の味を守りつつ攻めの姿勢で挑戦を続けている。今回は人々でにぎわう佐賀駅構内の直営店舗に足を運んだ。


Q・これまでは3代目の竹下八十社長に、老舗感あふれる本社でお話を伺っていたので、明るいイメージに変わった感じがします。まるで漬物天国ですね、ココは!
A・そうでしょう(笑)。本社・本店は白壁、なまこ壁が歴史を感じさせますよね。タイムスリップしたような感覚が味わえるのも良いですが、本店には近所の方がリピーターとして訪れることがほとんど。ここ、直営店舗の「えきマチ1丁目店」では、幅広い客層に合わせて粕漬のほか、漬物に合う佐賀の地酒など、さまざまな漬物、珍味をそろえていて、商品数が一番充実している店舗です。

Q・『辛子高菜』『ゆずごしょう』など、ポピュラーな商品も置いてあるんですね!ところで、現在「創業86周年キャンペーン」が開催中だとか?
A・6月14日(木)まで開催中です!ギフトやご自宅用の商品を、お買い得価格でたくさんご用意させていただいております。オススメは父の日限定の『竹八漬キューブ詰合せ』。貝柱、海茸、数の子、たこ明太…全12種類、竹八の美味をちょっとずつ味わえるので、お酒の肴にもピッタリですよ。またじわじわと人気が高まっている、『辛子明太子』『魚粕漬』も25%オフ価格で大変お得です。限定50セットですので、お急ぎくださいね。

Q・全国の“さがファン”にはうれしい「お中元早期割引キャンペーン」も始まりますね。
A・お中元キャンペーンは期間限定で6月20日(水)から8月15日(水)まで開催予定です。期間中は送料割引、無料などの特典をぜひご利用ください!そのうち7月5日(木)までは「早期割引キャンペーン」にて、ギフトの定番で一番人気の『竹八漬三色詰合せ(貝柱・海茸・チリアワビ(ロコ貝)』が通常価格よりお安くご提供いたします。ほか、『海八漬詰合せ』のクール便送料が無料になるなど、送料無料ギフトもご用意していますよ。

Q・まさに竹八漬祭ですね!粕漬けファンとしては嬉しい限り。竹下さんは現場でお客様と直に触れ合い、どんな声を聞くことが多いですか?
A・JR佐賀駅は2年前に改装されたのですが、その影響もあってか、ここ数年は県外のお客様が多く、お店に訪れるようになりましたね。また、近年の特産品ブームもあって、ネットで佐賀の特産品を調べて来店した、という方も結構多いんです。佐賀の特産品というとお肉や海苔、お菓子…最近では地酒も人気ですが、有明海の幸を使った粕漬けはこれだけ歴史があるのに、まだあまり知られていないんですよ。

Q・漬物というより、珍味の部類に入るのでなかなか手が出しづらいのかもしれません。
A・『むつごろう蒲焼の甘露煮』など当店でも定番の商品ですが、買っていかれるのはご高齢のお客様ばかりですね。有明海の幸は見た目が独特という理由もあるかもしれません。粕漬は発酵食品で健康食としてもPRできますが、発酵食品独特の香り、風味がダメだという方が多いですね…逆にハマる人も多いのですが。でも全国的に有名な、わさび漬けや奈良漬けも酒粕を使った粕漬ですから、やはりまず知ってもらうことが一番だと思います。

Q・私も粕漬が美味しいと思ったのはここ数年で、それまでは苦手でしたよ。先ほどから、若い年齢層のお客様も足を止めていますね。
A・苦手意識もあるかもしれませんね。若い方はご両親に頼まれて…というお客様が多いんです。まず、初めての方には試食をオススメしています。佐賀出身の方には、コリコリッとした食感で甘辛い酒粕に漬けた『海茸粕漬』が人気ですが、県外や初心者の方には『貝柱粕漬』が好まれる傾向にあります。たいらぎ貝がモッチリとやわらかく、甘めの酒粕とからんで、海茸よりもソフトな味わいなんです。最近ではお土産よりも自分用に、と買っていかれるお客様が多いですね。

Q・酒の肴というイメージが強いですね。ほかにどんな楽しみ方を提案されていますか?
A・これから暑くなる季節、炊き立てごはんに乗せると食が進みますよ。また、クリームチーズの酒粕漬けもネットで話題になっていますよね。酒粕自体がクリーミーな味わいなので、チーズとも相性はバッチリです。クラッカーに乗せたり、キュウリなどの野菜スティックにつけたり…も良いと思いますよ。

Q・なるほど…ワインとも合いそうです。お酒好きには幅が広がりますね(笑)。
A・苦手な方は、『魚粕漬(さわら・紅さけ)』からスタートしてもいいかもしれません。その際は焼く時に気を付けてくださいね。粕漬けの魚はすぐ焦げて、酒粕の味が飛んでしまうので、ホットプレートを使うといいですよ。粕漬けは知名度がまだ低いので、佐賀土産にいただいたのはいいけれど、食べ方がわからず水で酒粕自体を全部洗ってしまった、という話も聞いたことがあるんです。あと、やはり量が多くて腐らせてしまうなど…。初心者の方、若い方にも気軽に粕漬けに触れてもらうため、食べきりサイズをオシャレに商品化したのが、『竹八漬キューブ』です。見た目もかわいらしいので、ぜひこちらから試していただき、粕漬けの魅力にどんどんハマっていっていただけたら…と思います。

Q・さすが竹下さん。地元で子どもの頃から粕漬けに触れてきたんですか?
A・私、社長と同じ姓ですが、何の血縁関係もないですよ(笑)。地元は久保田町で、『竹八漬本舗』がある川副町に嫁いで来た身です。父が海苔漁師で子どもの頃から食卓には海苔はもちろん、ムツゴロウやクチゾコの煮付けが並び、近所の家の軒先に細長いワラスボが干してある光景を見て育ちました。干したワラスボをフレーク状に砕いて、ごはんのふりかけにもしていましたね……と、ここまで話してきてごめんなさい!私、実は粕漬け全く食べられないんです。

Q・ええ~!まったく、ダメなんですか?どこが苦手なんですか?
A・そもそもお酒がダメで、工場に入ると匂いで酔っぱらってしまうんですよ。この事実を社長に告白した時は、それはもうビックリしていました。小エビの塩漬け『あみ漬け』『イカ塩辛』もダメなんです。でも、カニの塩辛『がに漬け』はマヨネーズに和えたり、アンチョビの代わりにパスタに使ったりして、調味料の一つとして楽しんでいます。今では原料となるカニのシオマネキが減ってしまったので、『がに漬け』は幻の珍味となりつつありますね。有明海の幸は子どもの頃に食べ尽くしたのでもう自分はいいですよ(笑)。そのかわり、人に伝えようという思いはありますね。

Q・なるほど~。最後に面白いオチがついてきましたね(笑)。それでも竹下さんが『竹八漬本舗』で粕漬けをPRし続ける理由とは…やはり郷土愛ですよね?
A・もちろん!同じ佐賀でも粕漬けでは呼子の松浦漬が有名ですが、有明海の粕漬けを全国のみなさんに同じく知っていただきたい、その思いで毎日、お店に立っています。実際に現在、粕漬けに使う原料は輸入によるものがほとんど。また、漁師の人数も減っていっています。本社工場では10数名のベテラン職人たちが毎日、生き物である酒粕と向き合っていますが、今後、後継者不足も大きな課題になってくるのではないでしょうか。私は今後も伝統の味を伝え、広めていくお手伝いを頑張っていきたいと思っています。



店舗店舗
明るく開放的な雰囲気の、佐賀駅構内にある「えきマチ1丁目佐賀」。『竹八漬本舗』の唯一の直売店には、メインの粕漬けをはじめ、あらゆる珍味、漬物がズラリと並ぶ

キューブむつごろう、はがくれ漬
あみ漬け、塩辛 珍味竹八漬
試食もできるのが直売店舗のいいところ。実は取材当日、苦手で食べられないと言っていたさがファンスタッフが試食したところ「クリーミーでおいしい!」と一瞬でファンに転じ、『数の子粕漬』(現在創業86周年キャンペーン特価でおトク)を購入!

工程1工程2
酒粕は生き物。自社地下タンクで酒粕を熟成させ、その後素材と合わせ漬け込む。季節によって酒粕の熟成期間は1カ月~約3カ月と変わるが、常に安定した味を供給している。良い酒粕は最初白色をしていて、ピンク色へ変わる。ダメな酒粕は赤くなり、やがて黒っぽくなる。店舗には工場から毎朝酒粕が運ばれ、新鮮な商品を手に入れることができる

本社工場
川副町にある、地下タンクのある工場併設の本社。ここで銘酒酒粕を80余年の経験と熟練の技で発酵させた酒粕が生まれ、有明海の幸とともに珍味粕漬けとして全国の食卓へと運ばれていく

>> 竹八漬本舗の商品はこちらからご購入いただけます。

取材:森泉敦子

  


Posted by さがファンショッピング  at 10:00Comments(0)竹八漬