2015年04月30日
「焼肉 炎壽」鈴木 俊子さん
焼肉 炎壽
フロアマネージャー チーフ
鈴木 俊子さん
肉を選ぶ規準は“1は味、2は見た目”。
感動を呼ぶ最高級クラスの佐賀牛を―!
「さがファン」がオープンして今年で10年。当初から“佐賀牛”一筋で圧倒的な存在感を放っていた「焼肉 炎壽」さん。この間、佐賀牛の認知度も全国区となり、取り扱う店も増えたが、狂牛病等、さまざまな課題とも向き合ってきた。その中でも一貫して“佐賀牛の中でも最高級肉を提供―A5等級以上BMS10以上”にこだわり続け、折しも今年で10周年を迎える「焼肉 炎壽」さんに、変わらぬ魅力をあらためて伺った。
Q・9年前ではこのコーナーで、4年前には「口コミグルメ」のコーナーでお話を聞いていますが、この間大きな変化やトピックスってありましたか?
A・それがないんです(笑)。当初から広告、宣伝はあまりしていませんでしたが、少しずつお客様に支持を得ていき、リピーターさんがお店を支えてくださっていると実感しています。佐賀牛の認知と同時にライバル店も増え、また狂牛病の後には仕入れ量が減るなどいろいろと問題はありました。もちろん、消費税の増税も常についてまわる課題です。しかし、オープン時から一貫して変わらないのは「A5等級以上BMS10以上の佐賀牛の提供」というところ。どんなことがあっても、この姿勢だけは変えてないんです。
Q・それでも、価格を変えていないというところがスゴイですね!「焼肉 炎壽」さんのお肉は関東地方の方には安いと言われ、地元の方には高いと言われるそうですが…。
A・私たちがお肉を選ぶ規準は「1は味、2は見た目」なんですが、メニューにそぐわない肉は必要な部分だけを残し、あとは全部カットするんですよ。お肉は切り方一つで、美味しさが変わりますので、年に2回開催の半額デーの日には見た目を美しく見せる切り方をして多く数を出すなど、いろいろ努力しています。高いお肉を高いお値段で出せるのは当たり前ですが、高い、安いはお客様が判断すること。お客様がいかに見て、食べて満足していただくかだと思っています。そもそも、関東と地方では物価が違うという理由もあります。当店が出しているお肉のクオリティーだと、東京のお店で食べると倍以上はしますね。それでも佐賀の方たちからしたらちょっと高めというところですが、提供しているお肉は佐賀牛の中でも最高級クラスのお肉ですからね。あくまでもワンランク上の佐賀牛の提供として、価格を上げることも下げることもしないようにしています。こちらは全国の幅広いお客様に支持を得ている、値ごろ感十分な価格設定だと思っています。
Q・実店舗とネット通販を同時に行っている佐賀県内のお店は、JAさんか大手チェーン店だけですよね。その上で、「焼肉 炎壽」さんの強みとは?
A・仕入れの数は同じですので、お店にあってネットにはない、またはその逆のことも起きたりするんですが、「A5等級以上BMS10以上の佐賀牛」を幅広いお客様に食べていただきたい思いから、双方での販売を行っています。出張などでご来店いただいた方がネットで注文してくださるのも、当店の大きな強みです。私は常にホールでお客様と接しているのですが、お客様から学ぶことも多いですし、いろんな情報をいただいた上で店、ネットショップのメニューに反映させることもできます。それが最終的にお客様の為になれば一番ですよね。
現在、「ヒレステーキ」が以前に比べて不足していますが、元々希少部位で絶対数が少ない上に、当店ではヒレ肉の中でも一番いい部分を提供しています。ですので、どうしても安定した供給が難しくなってしまうんですが、もし「さがファン」で見つけられた時はぜひ、チャンスなのでご注文ください!
Q・舌が肥えたお客様も多そうですね!どんなお客様から意見をいただくんでしょうか?
A・「脂だらけですね、これが佐賀牛?」とおっしゃるお客様もいます。部位によっても焼き方によっても、佐賀牛の楽しみ方は変わってきますし、好みは人それぞれ。ですので、お客様の好みをお聞きして、それに見合う焼き方を提案したりしています。中には様々な焼肉店を廻っていながら、当店をひいきにしてくださるお客様がいらっしゃって、「今日の肉は見た目がキレイでなかけん、美味しくなか」と指摘される方も。私から見たら十分に美しいお肉なのに、その際はお肉と向き合って百戦錬磨の店長も納得していました。
Q・そんな厳しいご意見も!それだけ期待度が高いということですね。
A・ありがたいですよ。身が引き締まります。心からの接客を行おうという想いをあらためますね。「やっぱりココが一番よか」と、他店のリピートから戻ってきて落ち着かれるお客様も増えてきています。ネットだとダイレクトに感想を聞けないのですが、こうしてお客様の声を聞けるのが何よりもの醍醐味ですね。「さがファン」のお客様にも同じように接客できたらいいんですけれど…気持ちは同じです!
Q・普通、お肉をクール便で送ると結構な送料がかかるところ、「焼肉 炎壽」さんは送料無料ですからね!家でより美味しく楽しむ為のアドバイスってありますか?
A・バイトさんにまかないでお肉を出しているんですけど、普通にフライパンで焼いています。佐賀牛は脂が多いのでベトベトになるのかと思いきや、フライパンに油をひかなくて丁度いいぐらいです。まずは常温が基本。冷蔵庫からお肉を取り出してすぐ焼くと、「サーロインステーキ」など厚みがあるお肉は、火が中身まで届かず焦げ付いてしまいますので、注意してください。焼く時間は好みですが、焼きすぎるとうまみが逃げてしまいます。ステーキ用フライパンがベストですね。ガスコンロについている魚のグリルでもいいですよ。脂が下に落ちるようにしてあれば、美味しく焼けます!
Q・新トピックスとして「佐賀牛レトルトカレー」の商品開発が進んでいるそうですが…?
A・5年前からの構想でしたが、やっと実現しました!武雄のフレンチレストラン「プルミエ」との共同開発で、元シャトー文雅に勤めていらっしゃったオーナーシェフと一緒につくっています。テーマは“大人のカレー”。とにかく佐賀牛のボリュームがすごいんですよ。ステーキ肉なみの佐賀牛がゴロゴロ入っていて、お肉だけで原価4~500円はするほどです。カレーはシャトー文雅の味を受け継いだ本格的な欧風カレー。さまざまな佐賀牛レトルトカレーがありますが、当店のカレーは1つ1000円以上するような、高級感のある商品になる予定です。今年のお歳暮あたりから「さがファン」でも販売していこうと考えています。
Q・最高級の佐賀牛レトルトカレー!今からとっても楽しみです。今年10周年ですが、ファンに向けてメッセージをお願いします。
A・今まで通り、変わらぬ質を提供していきたいと考えています。通年通り、お店では8月29日、11月29日に半額デーを開催する予定です。今年はどちらも土日なので、行列ができるかもしれません。「炎壽」という店名は、“焼肉という食を通して幸せをもたらしていく”という想いが込められています。当店では妥協は絶対しません。お客様に感動と元気を与えられる存在でいられるように、今日も頑張ります!
佐賀市内のメインストリート、中央本通りにある店舗。大きな牛のイラストが目印。
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店内は全室個室対応。思いおもいに焼肉を楽しむことができる。店内には有名歌舞伎俳優のサイン色紙が飾られており、遠方からのファンも多い。
「味と見た目」にこだわり、お肉の切り方にも工夫を凝らす。この「特選カルビ」の美しさにはうっとり。
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流れるようなサシが入った美しいピンク色のお肉。店でも一番人気の「サーロインステーキ」はA5等級以上BMS10以上の最高級肉。
2006年11月29日
焼肉 炎壽 吉武 裕幸さん

焼肉 炎壽
吉武 裕幸さん
感動しながら食べられるのがうちの焼肉!
いいものを地元の人に食べてもらいたい。
澄み切った空気にきらめくイルミネーション。冬の佐賀中心部はとても美しい街に変身する。JR佐賀駅から県庁のある南方面に向けてまっすぐ通っているのがメインストリートである中央大通り。11月初旬のバルーンフェスタを皮切りに、冬期は通りに輝くライトが点灯、ライトファンタジーの名称で親しまれている。その通りを5分ほど歩くと見えてくるのが、大きな牛の看板。毎日満員御礼という、「焼肉 炎壽(えんじゅ)」だ。さがファンでもオープンしたばかり、ALL佐賀牛の炎壽。そのこだわりをさっそく聞いてきた。Q・炎壽で扱っている肉は全部「佐賀牛」なんですか?
A・95%は佐賀牛を取り扱っています。その中でも最高級の佐賀牛なんですよ。佐賀牛の等級は4等級以上BMS(サシの美しさの基準)7以上なのですが、うちの肉は5等級以上BMS10以上のものしか出さないんです。等級でいえば5は最高ランクで、BMSの最高は12なんですよ。
Q・すごいですね!そんな高級肉をどうやって仕入れてくるんですか?
A・この焼肉店は昨年秋オープンしましたが、うちはもともと食肉販売業を昭和40年代からやっていました。そこの社長と私と2人でせり場へ行って、直接見て枝買いします。その食肉販売店で卸したものを、この焼肉店やネットショップで出しているんですよ。
Q・気になるのがズバリ、金額なんですが…。
A・それが、お客さんには高いとは言われないですね。むしろ安いと言う方も…。ただ、現在ネット(さがファン)で売っている肉は、都心部向けに設定しているので、最高級肉の中でも少しだけしかとれない場所の肉を出しています。ですので金額は当然高くなってしまうんですが…さがファンに出さない分の肉はすべてカットするぐらいのぜいたくな“選ばれし肉”を出しているのでご容赦ください!
Q・それにしても、お店のお客さん多いですね~!お客さんの反応はいかがですか?
A・佐賀の地元の方には、「佐賀牛は安い」と思われているんですよ。スーパーに行けば、ギリギリの金額で出しているでしょう。でも先ほども申しましたが、佐賀牛のランクもこんなに広いんです。だから、地元の方にうちの最高級佐賀牛をぜひ食べていただきたいですね!!お客さんには「こんな肉、食べたことがない!」と言われたこともありますよ。
Q・佐賀だけにお店があるのはもったいないですよ(笑)!焼肉の素晴らしさって何だと思われますか?
A・“感動しながら、食べられる”っていうことじゃないでしょうか。実際に食べた方に聞くのが一番じゃないでしょうか…?
(さがファンスタッフ)
食べた時は感動しましたよ!とても柔らかく、とろける舌触りに甘さがありました。脂味が全然しつこくないし味と風味がたっぷりで、ペロッと食べてしまいましたよ。お店も個室形式になっていて、ゆっくりとくつろげることができました。
Q・へえ~うらやましい。「炎壽」という名前にはどんな意味があるんですか?
A・焼肉という食を通して幸せをもたらしていく、という思いが込められています。うちでは妥協は絶対しません。肉を見て、これはこのメニューに今日はそわない、と思ったら必要な部分だけ残して、あとは全部カットします。1は味、2は見た目(色)、この2つがそろって初めて感動を呼ぶんです。
Q・今後のネット(さがファン)店への抱負を教えてください。
A・うちの肉の良さをどれだけわかっていただけるか、そしてその良さが人に伝わりファンが増えていく…、が最初の目標ですね。もちろん、商品数も増やしていきたいと思っています。ほかのところでは食べられない肉のアレンジを出していきたいですね。
Q・最後に「さがファン」のファンへメッセージをお願いします。
A・1人でも多くのお客様に本物の「佐賀牛」のおいしさを味わっていただくために、常に質へのこだわりを持ち続けています。ぜひ、一度ご賞味ください!!

焼肉 炎壽
佐賀市唐人2-1-11 (地図)
Tel0952-23-0223
営業時間/17:00~23:00OS、無休(正月別)

店内は全部が個室になっていて、思いおもいに焼肉を楽しむことができる。

流れるようなサシが入った美しい肉。これが「5等級以上BMS10以上」の最高級肉だ。

みなさまにお届けする時は、化粧箱に入っている。贈られた人の喜ぶ顔が目に浮かぶよう。
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