クリエイターへの夢を実現！
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　不定期連載中の『店主訪問記』街中バージョン。今回は『さがファン』と縁が深い『デジタルハリウッドSTUDIO佐賀』さんです。デジタルハリウッドは全国に展開するWebクリエイター養成スクール。STUDIO佐賀は2016年にスタートし、これまで多くのクリエイターを育成、輩出してきました。そのスクールを運営しているのが、私たち福博印刷株式会社です。いろんなタイプのSTUDIOがある中、佐賀は“地元密着型”が特長。プロを目指す人から、地域の主婦・ママさんも学びに集います。今回は生徒さんたちに寄り添い、学びをサポートしていく、スクールカウンセラーの大谷雄作さんにお話をお聞きしました。

学びの可能性が広がる、地域密着型スクール

Ｑ・デジタルハリウッドといえば、業界最大手のWebクリエイタースクールですよね。運営会社はどのエリアも違いますが、どうして福博印刷さんが運営に乗り出されたのですか。
Ａ・佐賀はご存知の通り、横の連携が強く、県や市、民間の企業が一緒になって町を盛り上げていこうという動きが根付いています。1948年創業の佐賀を代表する印刷会社に成長した弊社では、2005年の地域初の特産品ネットショッピングサイト『さがファン』をオープン、続いて『さがファンブログ』サービスを開設しました。
ブログ全盛期には、いろいろあるブログのプラットフォームから何を選んでいいかわからないという状態でしたが、こちらの特徴は明確で「みんなで作る佐賀の地域ブログポータルサイト」。ブログ初心者でもすぐ登録できるとあって、すぐに幅広い年齢層の登録者が集まりました。テーマは「佐賀」ですから、わかりやすいですし、ブロガー同士も親しみやすい。現在では佐賀の地域No.1ポータルサイトに成長したんですよ。

Ｑ・現在はSNSがメインですが、ブログの力も見直されてきているんですよね。『さがファンブログ』には地域特有の温かさを感じます。
Ａ・佐賀の規模感って、何か新しいことを始めるのに適しているんですよね。今ではいろんなサービスがありますが、『さがファン』、『さがファンブログ』はやはり、佐賀のWeb業界ではパイオニア的なサービスであり、早いうちからWebの力を信じてチャレンジしてきた姿勢が認められたんでしょう。そこで、地域の企業のニーズに対応した人財育成・デジタルコミュニケ―ションの向上を目的に、県・市と協力してスクールを開設したんです。

Ｑ・Web、IT、デジタルの技術は秒針分歩で変わっていきます。またコロナでデジタル分野は一気に10年進んだと言われていますよね。
Ａ・当時は「Webは地方から盛り上がる」と言われていたのを思い出します。都会と比べ、田舎は不便だからWebビジネスへの取り組みが早かったんですね。その後、怒涛の勢いで全国、世界中がデジタル一辺倒になっていくわけですけれど。弊社が運営する『さがファン』、『さがファンブログ』は開設当時ののんびりさとか温かさが残っていて、そこが生きていると思います。地域にしっかり密着したその精神をスクールでも受け継いでいます。

Web初心者からプロへ、しっかりサポート

Ｑ・大谷さんは福博印刷の社員ですが、入社当時からスクール勤務らしいですね。そもそもWebに興味がおありで転職されたんですか？
Ａ・それがまったく（笑）。ずっと経理畑で、2016年に弊社が経理担当の求人を出していたので応募しようと思っていたんです。それで昔から知り合いだった社内の先輩に話してみたところ、「他にも面白い仕事を募集してるよ」と。それが今のスクールカウンセラーだったんですよ。趣味でスマホの写真を加工するのは好きでしたが、まさか事務職しかしたことのない私が、Web業界に…？と最初は不安でした。

Ｑ・これも縁なんでしょうね。スクールカウンセラーってどんな仕事をするんですか？
Ａ・入学してきた生徒さんが卒業するまでをサポートする仕事です。まずコースの説明会を行い、個別に生徒さんのニーズを聞き、時に相談に乗りながら、卒業まで寄り添っていきます。最初はスクール運営に関する事務的な仕事が多かったのですが、入社して半年経ったころ「トレーナーもやってみないか」と先輩から声をかけられました。

Ｑ・でもWebは初心者だったんでしょう？
Ａ・そうなんですよ。もう最初は外国語を見ているかと（笑）。猛勉強してマスターに１年かかりました。正直大変でしたね。でも、カウンセラーと名乗っているなら、生徒さんがどんなスキルを身に付け、どういうクリエイターになりたいのか把握しておくのは当たり前ですよね。そこで授業以外に生徒さんが自習をしている時は、生徒さんの質問に応え、アドバイスをするとともに、モチベーションをあげていけるように努めています。

Ｑ・最新技術を学びながらお仕事ができるなんて、魅力的な職場じゃないですか。
Ａ・スタジオ佐賀の特徴的なところは、学生の年齢や背景が幅広いところなんですよ。ほかのスタジオでは経験者がよりスキルアップを目指して、とか、プロのクリエイターを目指して入校するケースが多いですが、佐賀は未経験や異業種からがほとんどなんです。またeラーニング制度を活用して家で勉強し、週に１回スクールに通っている主婦やママさんも多いんですよ。

Ｑ・スクールも路面店で周囲の環境も静かで入りやすく、勉強しやすそうですね。生徒さんとの触れ合いから学ぶことも多いのでは？
Ａ・はい。10代～60代の生徒さんからは勉強のことももちろん、日々の雑談から学びや気づきは多いですね。今まで250人の生徒さんを送り出してきましたが、全員の名前とコース、特徴を覚えています。実は、入社前は人と話すことが苦手だったんです。でも、自分でも驚くほど人と話すのがこんなに楽しく、勉強になるなんて、ということに初めて気づきました。スクールの仕事が自分のポテンシャルを引き出してくれました。いつ、どんな時に新しい自分に出会えるかわからないものですね。

日々出会い、日々発見があり、日々成長がある

Ｑ・最終的には何を目標としているんですか。
Ａ・みなさん、Webの仕事というと「Webデザイナー」を思い浮かべる方が多いと思いますが、そのほか、フロントエンジニア・コーダー、Webディレクター・プロデューサー、Webマーケッター、システムエンジニア・プログラマー、Webオペレーター・Webサイト運営、サーバー・ネットワークエンジニア、そしてDTP・グラフィックデザイナー、と多岐に渡っています。最後に卒業制作としてオリジナルホームページを作ってもらい、他の生徒さんの前でプレゼンテーションをしてもらいます。そのホームページはそのままポートフォリオとして、就職活動に生かしていただけますよ。

Ｑ・Webの仕事もたくさん種類があるんですね。
Ａ・途中でコーダーになりたいと進路変更する元Webデザイナー志望の女性が多いことにもビックリしました。未経験だと何が合うかどうかもわからないので、そのへんのニーズの変更点なども密にコミュニケーションをとる中で、聞き出していきます。

Ｑ・それは安心ですね。生徒さんにもいろいろいらっしゃると思いますが、生徒さんに接する時心がけていることはありますか。
Ａ・生徒さんは決して安くない授業料を払って、学びに来られています。自分への投資としてそれは熱心に毎日スキルを身に付けていらっしゃいます。最近よく聞かれるのは「コロナ禍で働き方が変わったから、家で仕事をするために入校した」という方のご意見。転職希望の方が多いんですが、その中でパソコンを触ったことがない方もいます。なので、お一人ひとりのペースに合わせて、サポートしていくことに心がけていますね。
でも、中には学校に来たんだから、自分で調べるのは面倒なので答えを全部教えてほしいという方もいます。そんな時は自分で調べる力を身に付けないと、就職した後が難しいということをお話しした上で、一緒に調べてみましょうと声をかけるようにしています。

Ｑ・気を遣うお仕事でもありますよね。生徒さんのモチベーションを引き上げるというのはなかなか難しいのでは。
Ａ・そうですね。最初は自分の知識がなくて落ち込んでいましたが、トレーナーなので生徒さんには「わかりません」とは絶対言えません。今はわかるのは当たり前、それをどう生徒さんに自分で答えを引き出してもらうか、そこがポイントになっています。人を教えるということは、自分が教わるということ。失敗はあって当たり前で、それを忍耐強く、暖かい目で見守ってくれる先輩たち、生徒さんには本当に感謝しています。学びの環境というのはとても独特で、日々成長がつきもの。学びとはクリエイティブなんだなと今、感じています。

Ｑ・人の生き方に関わっていくのだから、責任重大ですよね。
Ａ・はい。実際に卒業生は地元ではもちろん、福岡、東京に行って活躍しています。弊社にも何人も卒業生がいますよ。まさに生涯教育とも言えるんですが、そんな時に地元貢献の一翼を担っているんだな、と実感します。でもこの仕事をやっていて一番やりがいを感じるのは、生徒さんから直接「ありがとう」と言われること。「ありがとう」の言葉って重いんですよね。笑顔で卒業していく姿を見るのは本当にうれしいです。寂しい時もあります。

Ｑ・日々出会い、日々発見があり、日々成長があるのが、学びの場ですよね。今後、大谷さんが未来の生徒さんにアドバイスしたいことはありますか？
Ａ・世の中がデジタル化しています。入校希望、転職希望の生徒さんの中で「家で人と会わずに仕事ができるスキルを身に付けたい」と言う方もこのコロナ禍で増えてきました。私は人がクリエイティブに生きるための手段や技術がデジタルだと思っています。デジタルだけでは何も生み出せません。いろんな人と人の触れ合いの中でデジタルが生きるんです。そこを忘れてほしくないですね。
『デジタルハリウッドSTUDIO佐賀』では、あなたの「やりたい！」がカタチになります。
新しい働き方に必ずお役に立てると思います。現在、４月生を募集していますので、興味のある方はお気軽にご連絡ください！

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【DATA】
デジタルハリウッドSTUDIO佐賀
■住所：佐賀市松原3-3-8
■Tel：080-200-4044（フリーコール）／0952-20-5110
■Mail：saga@dhw.co.jp
■営業時間:12:00～22:00（火曜～金曜）、10:00～20:00（土曜・日曜）
■定休日:月曜
■駐車場:近隣にコインパーキングあり
HP：https://school.dhw.co.jp/school/saga/
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