店主訪問記

2012年08月31日

ありたどり 池田憲正さん

ありた株式会社 取締役 専務 池田 憲正さん
ありた株式会社
取締役 専務
池田 憲正さん

九州ご当地グルメグランプリ2011準優勝!!
ありたどり」ブランド、ついに全国発信

訪問は5年ぶり。でもそんな気がしない。なぜならば、この5年で「ありたどり」の名前を居酒屋やスーパーの食品売り場などで、良く観るようになったからだ。5年前は「ありたどり」とは何かという紹介から始まった店主訪問記。偶然、取材日の数日前、長崎市街で「ありたどり から揚げドンドン」の移動販売車「ドンドン号」を見かけたばかり! 雑誌「九州じゃらん」と西日本新聞が主催で行った「九州ご当地グルメグランプリ2011」で準グランプリを受賞という快挙も! 今回は主に「ありたどり唐揚げ」について伺った。



Q・5年の間に大きな変化がありましたね。5年前当初は「ありたどり」の名前は地元でしか通じなかったのに!
A・5年前といえば、全国の地鶏や銘柄鶏を集め東京ビックサイトで行われたコンテスト「2005年度食肉産業展 地鶏・銘柄鶏食味コンテスト」で優秀賞をとったのが大きなトピックでしたよね。銘柄を隠し、ホットプレートで焼いた鶏肉を来場者約300人に試食してもらい、人気投票で順位を決めました。最優秀賞は鹿児島県の「さつま地鶏」、優秀賞はうちの「ありたどり」と岡山県の「おかやま地どり」。この3つの中で、地鶏ではなく、若鶏なのはうちだけだったんですよ。この賞をとったのをきっかけに、「ありたどり」の名前は徐々に世間へ浸透していったんです。


Q・特に直営の唐揚げ専門店「ありたどり から揚げドンドン」の店舗展開に勢いを感じますね。
A・5年前はちょうど、ゆめタウン佐賀店ができたばかりのころの取材だったと思います。それから、武雄店、佐世保京坪店、佐賀本庄店、大宰府店、そして、17年前からある有田本店と移動販売車「ドンドン号」を入れれば現在、7店舗展開になります。お店によって若干メニューは違いますが、直営なので、使うお肉は全部「ありたどり」。即日加工して即日出荷、新鮮揚げたての唐揚げを毎日、皆さまに楽しんでいただいています。


Q・そのほかにも、百貨店の催事やイベントに多く出展されていますよね。反応の方はいかがですか?
A・やはり、東京・新宿の伊勢丹の催事には驚きました。1日220㎏は売れたので、一人200gの計算だと、1日に1000人のお客様が来場されたということになります。有田店だと休日で1日160人ぐらいですので、予想以上のにぎわいぶりでした。私たちは「ありたどり から揚げドンドン」として出店しているのですが、唐揚げファンももちろん、「このお肉はどこで仕入れられるのか?」というプロの料理人さんの質問や「どのスーパーで買えるのか教えてほしい」という一般の方のご意見が多くなってきているんです。


Q・それは嬉しい話ですね。だから、最近、福岡の居酒屋などでも「ありたどり」を使ったメニュー名を見るようになったんですね。
A・唐揚げのイメージが強いですが、「ありたどり」というブランド鶏肉が評価し始められた、ということです。現在、佐賀・長崎の指定農場約15農場と契約していますが、安定した供給ができるように、鶏舎を新築中の農場さんもあります。5年前に比べたら、出荷は1~2割は増えていますね。ほとんどが、佐賀、長崎、福岡ですが、大阪、宮崎、広島にも出荷しています。


Q・「ありたどり」がここ近年で指示されるようになった理由は何だと思われますか?
A・やっぱり味、そこに尽きますよね。また地鶏ほど高くないという価格の手ごろさ。固めが特徴の地鶏と違って、若鶏特有の柔らかさゆえ、調理の使い勝手がいい、というところでしょうか。「ありたどり」はとうもろこしや大豆などの畑の栄養、植物性のエサを食べています。さらに、ハーブの1種・ケルプ(北海で取れる特種な昆布)をエキスにして発酵させた飼料を加えています。飼料によって、肉の味や風味、食感は全然変わるんですよ。まず肉特有の臭みがありません。そして何よりも柔らかい。さっくり感があってヘルシーです。


Q・若鶏と地鶏の違いは前回の店主訪問記で教えていただきました。唐揚げにおいては、さまざまな賞をとられていますよね。
A・まずは、雑誌「九州じゃらん」と西日本新聞が主催で行った「九州ご当地グルメグランプリ2011」で準グランプリを受賞したことが大きなニュースですね。2010のエントリーでは10位だったんです。しかも、この企画は門司港の「焼きカレー」や飯塚の「伝説ホルモン」など、いわゆるB級グルメの大物が多く集っているんですが、私どもは唐揚げ単品ですからね。唐揚げの聖地といえば、大分・中津ですが、私たちはただシンプルに「ありたどり」を使った唐揚げをPRしているだけなんです。なので、「唐揚げ」が評価された、というより「ありたどり」が評価された、と思っています。


Q・たしかに、ブームともいっていいご当地B級グルメと、「ありたどりの唐揚げ」は少しニュアンスが違いますよね。
A・そうなんですよね。日本唐揚協会が主催している「からあげグランプリ」にエントリーしていなかったのは、部門がタレで分かれていたからなんです。唐揚げというと、タレにこだわる人が多いのですが、私たちの唐揚げはもう、中身のお肉で勝負ですから、タレが何味かすらも自分で追求しようとは思わなかったんですよね。そこで、唐揚協会の理事長から、「ありたどりの唐揚げ」を食べられた後、「これはしょうゆダレ部門だよ」と言われたんです(笑)。そこでエントリーして、3年前「からあげグランプリ 西日本しょうゆダレ部門」にて金賞をいただきました。


Q・揚げたての唐揚げを食べたい全国の皆さんに、有田町へ来てほしいところですが、そうもいきませんね。「さがファン」でオススメの商品はどちらですか?
A・やっぱり、冷凍の「ありたどりからあげ」ですね。しかし、なかなか、ネット通販でお肉を売るのは難しいです。送料とのバランスを考えて、さまざまな商品ラインをこれから作っていくことが課題ですね。実際に、百貨店催事やイベントで出会った方に、「ネット通販で買えますよ」ということも堂々とPRしていきたいですから、これから「さがファン」にもっと力を入れていきたいですね!!


ありたどり満足セット
熟成加工により、うまみをギュ-ッと閉じ込めた「熟成ムネ肉」。パサパサ感がなく、肉がプリップリ。


トロフィートロフィー
ポスター
有田町観光協会が主催した「九州とり肉グルメグランプリ2011 in 有田」では当然のグランプリ! トロフィーはなんと有田焼。事務所内には賞状やトロフィーであふれる。



名刺
日本唐揚協会主催「ニッポンの唐揚が世界を変える」をスローガンにした動きが唐揚げファンの間で広まっている。唐揚げについてのテストを受け、合格したら見事「カラアゲニスト」に!むろん池田さんもカラアゲニスト。一般人もチャレンジできる。



トラック外観
目を引く黄色いトラックがどんどん工場から出荷のため、走り出してゆく。



外観から揚げ
スタッフ
国道202号沿いにある「ありたどり から揚げドンドン」有田本店には、老若男女問わず、平日でもお客さんが絶えることがない。移動販売車「ドンドン号」はほぼ毎日、佐賀、福岡、長崎を主に走っている。



>> ありたどりの商品はこちらからご購入いただけます。

  


Posted by さがファンショッピング  at 21:34Comments(0)ありたどり

2007年01月31日

ありたどり 池田憲正さん

店主:池田さん
ありた株式会社 取締役 専務 池田憲正さん

地元から全国へ-日本一おいしい若鶏です!
一度食べて、味の差を試してみてください。

佐賀県と長崎県の県境、西松浦郡の有田町。 “有田”といえば焼き物が有名である。しかし、有名なのはそれだけではない。そう、地元の人で知らない人はいない、「ありたどり」ブランドが生まれた場所なのである。町中では「美容と健康の青い鳥、幸せをお届けします」とキャッチコピーが書かれたトラックが走っているのをよく見かける。トラックの出発場所は、ありた株式会社。“日本一の若鶏”を作っている会社だ。今回はそのおいしさの秘密を伺ってきた。

Q・「ありたどり」が誕生した理由を教えてください。
A・当社は昭和44年(1969年)、現会長が開業しました。食鳥処理場として営業し、若鶏のお肉を作っていました。月日が流れ、交通網の発達により、近所のお肉屋さんに宮崎県や鹿児島県から鶏が卸されてくるようになったんですよ。そこで思ったのは「他県の大量生産の鶏肉ではなく、地元でおいしい鶏が作れるんじゃないか?」。そこで平成4年(1992年)の秋、10戸の生産農家と協力し「ありたどり」づくりが始まったんです。

Q・まず、どこから手をつけていったのですか?
A・餌ですね。飼料の品質をどんどん上げていったんです。まず動物性の魚粉を減らし、とうもろこしや大豆などの畑の栄養、植物性のものを増やしました。さらに、ハーブの1種:ケルプ(北海で取れる特種な昆布)をエキスにして発酵させた飼料を加えました。飼料によって、肉の味や風味、食感は全然変わるんですよ。

Q・では、飼料を変えるたびに試食会などを行うんですか?
A・今の「ありたどり」の味に落ち着いたのは平成12年(2000年)ですね。試食会は当社で関係者10人ほどが集まって行ないます。今では、「ありたどり」の味もしっかり定着していますので、試食会の回数は少なくなっています。しかし、現在でも、18の生産農家が月に1回集まって研究会を行って品質の向上と維持に努めています。飼料メーカーは1社に統一して間違いのない品質管理をおこなっています。

Q・「ありたどり」の味の特徴を教えてください。
A・食べていただいたら、すぐにわかると思うのですが、まず、植物性のえさを食べていますから、肉特有の臭みがありません。そして何よりも柔らかい。さっくり感があってヘルシーでもあります。
昔はもちもちしていて脂が多めだったんですが、改良しあっさり、ヘルシーにしました。

Q・鶏肉は固くてコリコリしているのがおいしい、とかよく言われますよね。
A・地鶏は特に硬く感じますよね。旨味もたくさんあって美味しいと思います。
しかし、最近では「やわらかい」イコール「おいしい」と感じる人が増えているようです。
うちの「炭火焼」を食べて欲しいのですが、若鶏なのですごくやわらかいんです。炭火焼って普通固いですよね。それは親鶏を使っているからなんです。うちの「炭火焼」をぜひ食べていただきたいですね。
きっと炭火焼の概念が変わると思いますよ。調味料を極力控えめにして、肉の持つ味を最大減に引き出しています。

Q・2005年度食肉産業展 地鶏・銘柄鶏食味コンテストで優秀賞をとられたそうですね。
A・これは、全国の地鶏や銘柄鶏を集め東京ビックサイトで行われたコンテストです。銘柄を隠し、ホットプレートで焼いた鶏肉を来場者約300人に試食してもらい、人気投票で順位を決ました。最優秀賞は鹿児島県の「さつま地鶏」、優秀賞はうちの「ありたどり」と岡山県の「おかやま地どり」。この3つの中で、地鶏ではなく、若鶏なのはうちだけなんですよ。だから、事実、日本一おいしい若鶏なんです!

Q・それはすごいですね。地鶏と若鶏の違いを教えてください。
A・先にお話したとおり、地鶏の特徴は固い、というところです。また、旨味も多いと感じます。農業JIS規格で地鶏の定義が決められています。それは、飼育面積を広くすること、長期間飼うこと、日本のニワトリであることです。つまり、放し飼いにして良く運動させるんです。そして生まれて80日以降に出荷するので、身がギュッと締まった状態になっているんですね。また、明治時代からの血統付き鶏の50%の血を受け継いでいるという条件も付いています。
若鶏は、50日から55日の若い時期で出荷します。やわらかいジューシーなお肉が出来上がります。この短期間で旨味を作り、味わい深いお肉を作るのは大変な努力が必要です。森の中の鶏舎でのびのびと育つよう、細心の注意が必要です。それを18の生産農家がローテーションで出荷するんです。だから常に気が抜けません。

Q・「ありたどり」は地元では有名ですが、地元以外の人はどこで食べられますか?
A・もちろん、さがファンで注文していただくこともお薦めですが、各スーパーにも置いてもらっていますよ。また、福岡にはチェーンの焼き鳥屋さんや、焼肉屋さんにも卸しています。有田町にお越しの際は、町内の直営店「から揚げドンドン」へぜひ寄ってください。また、平成18年(2006年)12月に佐賀市内に出来た大型ショッピングモール「ゆめTOWN佐賀」の精肉売り場の前にも、「から揚げドンドン」を出店していますので、佐賀市内の方もぜひ、寄ってみてください!

Q・今後が楽しみですね。目標を聞かせてください。
A・やはり「ありたどり」というブランド名をいろんな人に知ってもらうことですね。
それに、いい食品が日本中で生産され、日本の畜産業界が栄えれば…と思っています。価格だけで評価されるのではなく、少々高くてもいいものが評価される時がくればいいなと思っています。そのためには一度「ありたどり」を食べていただきたいです!

ありたどりパック
熟成加工により、うまみをギュ-ッと閉じ込めた「熟成ムネ肉」。パサパサ感がなく、肉がプリップリ。

工場
即日加工、即日出荷、店頭販売…と新鮮。配送トラックがどんどん出発していく。
から揚げドンドン
地元にある直営店「から揚げドンドン」。行列ができるほどの人気だ。

>> ありたどりの商品はこちらからご購入いただけます。
  


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