2019年12月04日
「佐賀玉屋」篠原 圭太さん
(株)佐賀玉屋
営業企画部 営業企画課 課長
篠原 圭太さん
お歳暮コーナー絶賛開催中、お急ぎを‼
新味11品など厳選ギフトが新登場
お世話になったあの人に、頑張った自分にギフトを贈るシーズンがやって来た。毎年恒例の『佐賀玉屋』さんのお歳暮インタビュー。1806年(文化3年)、玉屋グループとして創業し、『佐賀玉屋』としては来年の2020年の12月には設立90周年を迎える老舗でありながら、進化を続ける佐賀唯一の百貨店で佐賀のシンボル的な存在だ。一年の総決算である“お歳暮ギフト”。今年は店舗の988品目、『さがファン』では食料品以外の商品、一部のアイテムをのぞく選りすぐりの897品目が勢ぞろい。もはや全国区になった佐賀の食。すでに盛り上がりを見せているギフトについて、おなじみの篠原課長に話を伺ってきた。
Q・ギフト品目は例年と変わらないのですが、年々、お客様の熱気が高まっていますね。
A・やはり、“佐賀の食”がここ数年で全国から注目を浴びている理由があげられますね。ギフトシーズンとしては、どちらの店舗も(専門店、量販店、コンビニなど)購入が早まっている傾向にあります。そこで私たちもより地域のお客様、全国の“さがファン”のお客様がお買い物がしやすい提案をさせていただいています。現在(11月20日現在)では、催事場横のエスカレーター前で、10月下旬よりお歳暮の受付を開始していますが、すでに多くのお客様がいらっしゃっているんですよ。
Q・それでは、お目当ての逸品は早めにチェックして購入した方がいいですね!
A・今年は消費税増税の関係もあり、昨年から価格が増税分上がりましたが全国送料一律506円に統一しています。実店舗のお歳暮コーナーは11月26日(火)から12月23日(月)まで実施、ネットショップ『さがファン』では早くも始まっていて11月1日(火)から12月17日(火)まで実施しています。産地・加工地直送(送料込み)においては店舗では16日(月)まで、『さがファン』では10日(火)までの受付期間になっているので、お目当ての商品がある方はお急ぎください!
また、今年のお中元から早期割引サービスを始めて、大変ご好評をいただいているんですよ。11月30日(金)で終了してしまうんですが…。早割の品数もお中元より増えて、お歳暮は300品目と充実しています。
Q・早くなりましたね!『さがファン』の恒例インタビューも前倒ししないといけませんね(笑)。毎回、新しい提案があるのも楽しみです。
A・そうですね(笑)。実店舗は今から盛り上がりを見せていくんですが、ネットショップ『さがファン』では早めに提案しているので、全国のリピーターさんにとっては好評をいただいています。ここ近年では、他県に行くと「佐賀のものは美味しい」と言っていただくことが良くあるんですよ。今年は選りすぐりの11品のみを集めた『発見!佐賀の新味』というカテゴリーを設けました。
Q・新味の11品とは、まさに選ばれし逸品たちですね。
A・そうなんですよ!昨年からじわじわと話題になっている、『オプティム スマート米』は注目の逸品です!ついに農業にも大きなイノベーションが起きて、私も驚いているところです。『スマート米』は東京が本社で佐賀に本店を置くコンピュータ・ソフトウェアの会社「(株)オプティム」さんが開発されました。『スマート米』はお米の生育管理にAIやドローンを活用しています。そもそも、お米は無農薬栽培が難しいとされているんですが、AIによって病害虫が検知された箇所にのみ、ドローンを使ってピンポイントで農薬を散布した、限りなく無農薬に近い安心&安全なお米です。『スマート米』は九州のブランド米3品種を使用していますが、佐賀のお米は今年10月収穫の「さがびより」の新米。この栽培方法は特許も取得済みです。
Q・『発見!佐賀の新味』には、食品添加物を使わないなど安心・安全にこだわった食品が多いですね。
A・今年から登場した『EBI江口魚 EBIセット』。これも自信を持ってオススメします!
産地直送の逸品なんですが、鮮魚店から独立した、三養基郡上峰町のえびフライ専門店・EBI江口魚さんによるもので、食品添加物、保存料は不使用で、すべて手作り。ふるさと納税でも一番人気で、お子様のいらっしゃる家庭にもピッタリです。また同じく産地直送の『ほんまの卵 自然養鶏有精卵40個入り』。こちらもオススメですよ。脊振山の本間農園さんによる、着色添加物、抗生剤を一切使用していない有精卵です。自然養鶏法により、山の中で太陽の光を浴び、清水を飲んでのびのびと育ったニワトリたちが生んだ卵で、卵ってこんなに美味しいものだったのか!と感動しちゃいました。冷凍で300日持ちます!
Q・なるほど!名前の通りまさに“新味”登場ですね。毎年恒例ですが、オススメの商品を一気に教えてください!
A・3年目になりますが、若手農家さんを中心とするブランド『Saga story』さんの商品に『Saga story ハンバーグ』が追加されました。また産地直送の『九州産黒毛和牛サーロイン・赤身』の生ハム、『SAGAルージュ(赤鶏)と合鴨』の生ハムセットですね。また果物においては、特にみかんが人気が高いですね。残念ながらみかんどころ、太良町のみかんは今夏の大雨による不作で仕入れることができなかったんですが…。有機JAS認定の、農薬・化学肥料を使わず柑橘類を栽培している鹿島市の佐藤農場さんの『佐藤農場 有機栽培みかん』や『JAさがみどり 佐賀マンダリン』がオススメです。九州の方は酸味、甘みのバランスの良い物が好まれますが、関東の方は甘みの強いマンダリンなどのみかんが好まれる傾向にありますね。
Q・お肉そのものは不動の人気だと思いますが、加工品もお手頃価格なのでお客様の評判も高くなってきていますね。
A・最近では、お肉も健康志向で赤身が好まれる傾向にあるんですよ。そのニーズを受けて、今年は伊万里牛に力を入れています。『松尾勝馬牧場 伊万里牛ロースステーキ』、『松尾勝馬牧場 伊万里牛赤身すき焼き』を推しています。また全国区となった“佐賀ん酒”はすっかりおなじみですね。『佐賀ん酒 のみくらべ』シリーズも用意してお待ちしております。佐賀を代表する歴史ある酒蔵・窓之梅酒造さんが『佐賀玉屋』のためにつくった、オリジナル純米大吟醸『初代善蔵』ももちろんオススメです。そのお酒を使った『佐賀玉屋限定辛子明太子』をアテにぜひ、晩酌を楽しんでいただきたいですね。
Q・美食家としても有名な(笑)、篠原さんの個人的にコレだ!という逸品は?
A・鳥栖にある、手延人力うどん本舗・福山製麺所の『(株) 福山 博多パスタ五五 8食』ですね!試食の際、麺だけ食べて驚きました。まるでレストランに出るようなモチモチ麺なんですよ。麺好きな方にぜひ、贈っていただきたいです。若い世代の家庭に喜ばれると思います。厳選した福岡県産小麦(筑紫W2号)と、カナダ産デュラム小麦粉を5:5の割合であわせ、本場イタリアのイタルパスタ社のパスタ機にて幾度もの研究を重ねた麺なんです。だから名前も「五五」。モッチリとした食感と小麦の薫り高さがポイントの生パスタです。
Q・ほんと、佐賀は普段の食も美味しいのにギフトとなると、こだわり抜いた食ばかりで驚きます。
A・全国の有名店スイーツも取り扱っていますよ。ここ2年で人気急上昇の『ヨックモック シガールアイスクリーム』にストロベリーの新味が追加登場しました!アイスなのに周りのクッキーがサクサクで本当に美味しいんですよ。私、甘いモノも大好きなんです(笑)。インスタ映えするような、見た目も華やかなアイス、お菓子も充実していますよ。あと、冬といえばやっぱり鍋ですよね。全国の鍋シリーズも相変わらず好評です。お正月に向けて、おせち料理用の食材も根強い人気で、『JAからつ からつ自然薯』、『佐賀農産 泥付蓮根』は良く出ますね。”見通しが良い”、”ねばり強い”などと言われる縁起の良い食材ですしね。
Q・今回も盛りだくさんな情報、ありがとうございました!ところで、今夏の佐賀豪雨の影響はいかがでしたか?偶然、テレビ番組で篠原さんがインタビューを受けていらっしゃるのを拝見しました。
A・ご心配、ご迷惑をおかけしましたが、今は完全に被災前に戻ることができました!佐賀市内が冠水し、当社も地下、一階が水浸しになって、特に連絡通路はプールのように水が溜まり、床のタイルも剥がれました。私はひざまで水につかりながらなんとか徒歩で4~50分かけて通勤しましたが、8月27日の豪雨初日は20名ほどしか出勤できなかったんです。お昼を過ぎても水が引かず、外から水が入ってこないよう掻き出す作業で必死でした。夕方にはなんとか水を外に出すことができましたが、2日目は商品の廃棄、店内の拭き上げでとにかく大変でした。しかしながらお取引様、従業員の皆のおかげさまで休店2日で営業開始できたんですよ。一致団結して乗り越えることができました。お客様からの励ましの言葉も心強かったですね。予想外の従業員間の連絡網の見直しや緊急時の対応について再確認できました。
Q・今年はいろいろありましたね…。来年は2020年、設立90周年ですし、日本にとってもメモリアルイヤーです。最後に抱負を聞かせてください!
A・昨年、佐賀玉屋公式アプリ、公式LINE@やInstagramを始めたおかげで、子ども向けのイベントに大きな反響がありました。またキャッシュレスサービス(PayPay、LINEペイ・たまちかのみ地下だけ交通系IC)を導入したことで、より多くのお客様に利用していただけるような、お買い物の仕方を提案しています。増税の影響はあるものの、前回の5→8%の時ほどの影響はありませんね。むしろ物産展等は売り上げが上がったので、欲しい物、ここにしかないものを買いに来られるというような動きになってきているんだと思いますし、そこに、佐賀唯一の百貨店という役割と使命を感じますね。
年明けは令和最初の福袋。期待に応えるものを作っています。来年のメモリアルイヤーは今まで支えてくれたお客様に恩返しができるような企画を考えているので楽しみにしていてください!ぜひ、2020年も佐賀玉屋をよろしくお願いします。
1年で一番にぎわいを見せる、ばらの大ギフトセンター。期間中、篠原さんは会場にほぼ張り付きだそうなので、見つけたら声をかけてみては?お得情報を教えてくれるかも…
今年新登場!『発見!佐賀の新味』や今や定番人気となった『佐賀ん酒 のみくらべ』のコーナーも充実
実店舗では試食ができるのが何よりも嬉しい。マネキンさんが優しく、詳しく商品説明してくれる
取材:森泉敦子