2015年11月30日
「佐賀玉屋」小路丸 琴香さん
気軽に情報をキャッチできる
街の百貨店としての魅力を発信
来年創業210年を迎える、玉屋総本山の「佐賀玉屋」さん。老舗の看板を守りつつ、日々進化する百貨店として、街の皆さんに愛され続けてきた。さて、暮れの恒例となったお歳暮ギフトインタビュー。今年はネットショップ「さがファン」でも実店舗とほぼ変わらない、史上最強の品ぞろえというのだから驚きだ。今年からSNSを利用して魅力を発信するなど新しい取り組みも始め、期待も高まる一方。今年のお歳暮ギフトのイチオシとは…?
Q・今年は「さがファン」と実店舗ほぼ同じ商品数なんですね!
A・実店舗では例年通り1076点、ネット通販の「さがファン」の特設ページでは994点揃えました。限定商品等を省いているのでこの点数ですが、店頭に並んでいるほとんどの商品をネットでもお買い上げいただけますよ。
Q・年々、お歳暮ギフトは「さがファン」でも商品数は増加の傾向にありますね。
A・2年前は300、一昨年前は600と2倍にアップ、そして昨年が700点を超えました。以前、ネットでは全国にいらっしゃる佐賀ファンの為に、佐賀のものだけをセレクトして販売していたんです。しかしここ数年、佐賀県内でも玉屋に足を運べない、でもお買いものをしたい、という方の声が増えました。そこで実店舗に置いてあるものと同じく、バラエティ豊かなギフトをネットでも一斉にご紹介することにしたんです。
Q・ご高齢の根強いファンが多くいらっしゃることを考慮されたんですか?
A・はい。昔から玉屋をかわいがってくれる、コアなファンの方々はほとんどがご高齢の方なんです。冬のお歳暮催事「バラの大ギフトセンター」は1年の締めくくりとなる大イベントで、楽しみにされている方も多いんですよ。でもお身体の調子が悪くてどうしても来られない…という方々に、パソコンの画面上でも楽しんでいただけたらと思います。またネットで商品をじっくりチェックしてから、実店舗にいらっしゃる方も増えました。
Q・「さがファン」がカタログのような役割も兼ねているんですね。
A・ネット通販を始めた当初は四苦八苦でしたが、この一年でホームページ、ブログ、フェイスブックの充実をはかり、随分と土台が整ってきました。全国規模の百貨店さんはホームページやネット通販に力を入れ、SNS等さまざまな媒体を使って、私どもより10倍は売上を上げていると聞いています。佐賀玉屋は佐賀唯一の百貨店で老舗ですが、時代の流れ、お客様のニーズに合わせて、変化していかなければならないと思っています。
Q・フェイスブックを始めたのは小路丸さんだそうですね。
A・ちょうど1年になります。以前からやりたいと上司に話を持ちかけていたのですが、まず、ネットだけに注力する人材がいない、幅広くPRすることでお客様のニーズに今以上に応えられるのか…?など不安材料がぬぐえず、なかなかOKが出ませんでした。しかし、やっと稼働してからは順調に「いいね!」も増え、活用してくださる方も多くなってきました。フェイスブックを始めたのは、若い客層を取り込みたいという理由が大きいですが、やらねばならない、という危機感も強かったですね。
Q・危機感、というと?
A・私は自社内で、新聞に週一回折りこむチラシを制作しつつ、ネット通販の受発注、ブログの更新、問い合わせなどの対応業務を行っています。催事など人が足りない時は店頭に立つこともあります。2足どころか3足以上のわらじを履くのが佐賀玉屋の特徴でもありますが(笑)、幅広く仕事に携わることで見えてくることも多いんですね。ある日、玉屋前の歩行者天国でのイベントに行ったところ、若いファミリーのお父さんから「こんなイベントがあるとは知らなかった。どこで告知しているの?事前に知りたかった」と聞かれたんです。確かに…このままじゃ、若い客層のニーズに応えられないと思ったんですね。
Q・ホームページには載せられていますが、ひと手間かかりますからね。
A・そうなんです。特定の情報を見ようとわざわざホームページをチェックするということになりますので、常に見ることができる環境にないわけですよね。折り込みチラシだと毎週受動的にやってきますから反響も大きいんです。しかし載せる情報に限界がありまた、新聞をとっている人しか見られません。もっと、気軽に情報を流せて、もっと気軽に情報を見られるツールは…と考えたところ、SNSしかありませんでした。ゆくゆくはツイッタ―もやりたいですね。
Q・佐賀玉屋さんは、実はたくさんイベントをされていると聞いています。
A・イベントといえばお歳暮やお中元のようなギフトイベントや北海道展などの食のイベントが思い出されますが、市役所や町づくりを行う団体と協力し合って、歩行者天国や玉屋近辺でさまざまなイベントを行っているんですよ。また各売り場でも毎日のように、何かしらイベントを行っています。その情報をタイムリーに告知していこうと思っています。
Q・FBとホームページ、ブログが上手くリンクするといいですね。
A・ホームページには新聞折り込みチラシも見られるようになっています。イベントのタイムテーブルを載せるなど今後、課題もたくさんありますが、それほど可能性もあります。仕事は増えてしまいますが(笑)、玉屋をココからどんどん盛り上げていきたいですね。
また、ネットだとギリギリの変更にも対応しやすい利点もあります。今年でいうと、例年に比べ暖かいので冬物衣料や暖房器具など、この時期に売りたいというもくろみが外れることもあります。そのフォローの為にネットで発信するという事も可能です。
Q・お忙しいですねえ!さて、ズバリ、今年のお歳暮のオススメ商品を教えてください。
A・ははは。でもやりがいはありますよ!お歳暮ギフトですが、例年だと佐賀のモノ押しなのですが、今年のテーマは「和」なんです。福岡の人気和菓子屋「鈴懸」さんがやっと昨年より佐賀玉屋にも来ました!北海道産白小豆の羊羹を中心としたアソートセット「鈴懸 百菓行李」はイチオシです。限定100セットで、注文を受けてからの配達になりますので、締切日をチェックしてください。また熊本・八代発「白玉屋新三郎」の「からいも白玉と暖々白玉詰合せ」は4種類のぜんざいが楽しめます。佐賀からは「村岡総本舗」から杉の木箱に入った限定の逸品「黒豆羊羹流し箱」も登場します!
Q・和菓子ですか!新鮮なようで、この時期はしっくりきますね。
A・2年前から始まった、大和町の「名尾農園 凍熟柿」も佐賀玉屋のギフトでは定番となりました。本場ドイツのコンテストで受賞した「唐津くん煙工房」さんの「トンネル熟成シリーズ」も根強い人気です。実店舗では試食もできますし、送料も無料です。また来年、玉屋が創業210年を迎えるにあたり、創業者の名をつけた佐賀玉屋限定発売の日本酒「窓乃梅 純米大吟醸 初代善蔵」もオススメです。また、今年玉屋が推しているのは「オリオサントオリーブオイルギフトセット」。トルコのエーゲ海地方の契約農家から届く、最高級のオリーブオイルです。最近、オイルブームでもありますので、送料無料の機会にぜひご自分に贈り物でもいいですね。私もパンにこのオリーブオイルを少し垂らしていただいたのですが、レストランの味になりましたよ!
Q・ワールドワイドですね!佐賀んもんももちろん充実していて、目移りしちゃいます。
A・「呼子萬坊」さんの「いかしゅうまいセット」、「佐嘉平川屋」さんの「嬉野温泉名物 温泉湯豆腐」など、不動の人気商品もそろえています。送料無料商品も増えたのでチェックしてくださいね。九州・沖縄の百貨店がセレクトした「ご当地味八県」、今年から始まった「味八県小箱」、好きな商品をセレクトし、組み合わせできる玉屋オリジナルギフト「肥前小箱」「肥前ほろよい小箱」などは一部実店舗のみの扱いになってしまいますが、ぜひお好きな逸品を実店舗で、そして「さがファン」のネット通販ページで探してみてくださいね!
★「佐賀玉屋Facebook」https://www.facebook.com/sagatamaya/
毎年11月25日から始まるお歳暮イベント「バラの大ギフトセンター」。土日になると人で溢れる催事会場
今年イチオシの「オリオサントオリーブオイルギフトセット」・「窓乃梅 純米大吟醸 初代善蔵」。どちらも送料無料 ※お酒は大瓶のみ
玉屋厳選ギフトコーナーには今年のテーマ「和」がズラリ。「鈴懸 百菓行李」は各限定100セット
全国区となった佐賀酒コーナーも充実。試食ができるハムコーナーも「佐賀玉屋」ならでは